カラクリブログ

カラクリです。転職の話とかコンサルの話とかの記事を書いています。フェルミ・ケースの添削や面接の練習相手などもやってます。問合せはお気軽にどうぞ!⇒karakuri.consultant@gmail.com

【初心者必見】フェルミ推定の5つの手順【例題あり】

20200621145438

20200614151406
戦略コンサルへの転職活動を
始めた方

この前フェルミ推定をやってみたけど、手も足も出なかった・・・
どうしよう・・・やり方がまったくわからない・・・

この悩みはフェルミ推定を始めたばかりの方にありがちです。

フェルミ推定をできるようになるには、まずは手順を押さえる必要があります。

本記事で解説します。

✔本記事の内容

  1. フェルミ推定の手順
  2. 手順に従ってフェルミ推定の例題を解いてみよう
  3. フェルミ推定・ケースができるまでの練習期間と練習方法

本記事を書いている私は、過去に戦コンへの転職活動を行っていました。

20社近くのファームを受ける中で、フェルミ推定が全くできない状態から、最後の方はほぼ確実に面接を突破できる状態にまで至りました。

このような実践経験を経て身に着けたノウハウですので、ある程度信頼のおける内容になっているかと思います。

フェルミ推定を解く5つの手順

20200621112856

手順は下記です。

  1. 前提確認
  2. 基本式の設定
  3. セグメンテーション
  4. 数値の設定・計算
  5. 現実性検証

それぞれ解説していきます。

手順①前提確認

このステップではお題の前提や定義を確認します。
具体的には、お題の範囲(世界or日本or東京など)や期間(1年間or1日)などです。

ただ、ぶっちゃけて言うとこのステップはあまり意識する必要はありません

なぜなら、面接においては、面接官が前提条件を教えてくれることがほとんどだからです。

実際に受けた面接で「スターバックス1店舗の売上」というお題が出ました。
その時は、前提条件として、私が良く行く店舗&一日の売上&平日/休日は自由に決めてよいと事前に言われました。

ただ、自身で問題を解く時はちゃんと明確にしておいた方が良いと思います。
ですので、最低限、範囲・期間・(1日の売上の場合は)平日/休日は意識するようにしておきましょう。

手順②基本式の設定

フェルミ推定を解く際の計算式を決めるステップです。

面接においてはこのステップが超重要です。

なぜなら、面接官はこちら側の考え方を評価していますが、最も考え方が表れるのがこのステップだからです。

実際、複数の面接官から
「どのように解くかの考え方がみたいので、数値設定はアバウトで良いですよ」
と言われたことがあります。

また、私は経験がないですが、面接官によっては、式だけ答えさせて数値設定はしない場合もあるみたいです。

それくらい重要なステップです。

ちなみに基本式は、下表の通りいくつかのパターンがあります。
f:id:karakuriblog:20200329153113j:plain

「フェルミ推定にはパターンがある!頻出3+1パターンを解説」で解説していますので、気になった方はチェックしてみてください。

手順③セグメンテーション

基本式の設定で決定した数式を、数値が大きく異なりそうな単位に分けるステップです。

ポイントは、必ず意味のある単位で分けることです。
具体的には、分けたセグメントごとに数値が異なると想定される単位です。

繰り返しになりますが、面接官は考え方を評価しています。
なんとなく切り分けただけでは思考停止しているように見えてしまいます

考えているかどうかが特に分かりやすい切り口が、年齢軸です。

意味もなく10代単位で分けてませんか?
ほんとは学生(6歳~20歳くらい)と社会人(20歳~60歳くらい)とかの分け方の方が適切ではありませんか?

ドキッとした方はセグメンテーションをもう少し丁寧に行ってもよいかもしれません。

≫参考: フェルミ推定のセグメンテーション【失敗例と回避方法】

手順④数値の設定・計算

設定した基本式の項目について、セグメントごとに数値を設定し計算します。

ポイントは、細かい計算にはこだわらないことです。
四捨五入をしながらの計算で問題ありません。

ぶっちゃけ面接官は、大きなずれさえなければ計算ミスしていようとほぼ気づいていません。

私も、面接が終わって復習している時に、ようやく計算ミスに気付くことがありました(笑)

ただし、あまりにも大きなずれはないように注意しましょう。
具体的には桁数の計算ミス
です。

面接官は答えだけ聞いてその数値が現実的かどうか考えます。

現実的でなかったら、計算ミスを疑われます。細かく見られてしまい、変な部分を指摘されてしまいます。

手順⑤現実性検証

数値が現実かどうかの確認や、計算ミスがないかの確認を行うステップです。

時間内に解き終わった場合に、面接官に伝えてすぐにディスカッションに入る人もいるみたいですが、時間が余った場合は、必ず、現実性検証を行いましょう

現実性検証に関する以下2つの質問は、フェルミ推定後のディスカッションで頻出です

✔ 数値が現実的かどうか
✔ 妥当性を示すために他にどのような推定ができるか

実際、私が受けた企業の中でも、パッと思いつくだけで、モニターデロイト、Strategy&(PwC)、BCG、ベイン、DI、、、など多くの企業で聞かれました。

時間が余ったのなら質問対策をしておかない手はないです。必ず現実性検証を行ましょう。

≫参考: フェルミ推定の面接対策~面接官の突っ込みポイント~

手順の解説は以上ですが、手順は覚えても使えなければ意味がありません
上記手順を意識して、次の章で実際の問題を解いてみましょう。

手順に沿ってフェルミ推定の問題を解いてみよう!

f:id:karakuriblog:20200605163057j:plain

お題

東京メトロのコインロッカーの1日の売上高

難易度:★☆☆

平日の売上として解いてみましょうか。手順を意識しながら、7分を目標に解いてみましょう(私は6分弱でした)

まずは、解答例を見る前に、自分で解いてみましょう。





ちゃんと自分なりの答えを出しましたか?

では私の回答です。手順に沿って解説していきます。

回答例

1.前提確認

お題の補足に既に書いています。平日1日の売上ですね。

2.基本式の設定

まずは大枠から考えます。

東京メトロのコインロッカーの売上
コインロッカーの数×コインロッカー1つ当たりの売上

こちらの記事で解説していますが、今回のように範囲が狭い場合のフェルミ推定においては、マクロ需要からの計算ではなく、積み上げ式の基本式の方がやりやすいです。

それぞれの項目をさらに細分化していきます。

コインロッカーの数
駅の数×1駅当たりのロッカーの数

コインロッカー1つ当たりの売上
口数×稼働率×回転数×単価

以上から、式をまとめて書くと次のようになります。

駅の数×1駅当たりのロッカーの数×口数×稼働率×回転数×単価

3.セグメンテーション

ロッカーの数や稼働率は、駅の大きさによって異なりそうです。

そこで、駅の大きさを大中小の3区分にセグメンテーションして計算しようと思います。

他にも、観光地が近い駅や新幹線が停まる駅など、駅の主な特徴で分ける方法も考えらえれます。
しかし、「観光地から近いかつ新幹線が停まる駅の存在」や、「観光地から近い駅をどう定義するかの問題」が発生し、ややこしくなりそうなので、あまり良い切り口とは思いません。
※もしこの切り口でうまいやり方があれば教えてほしいです。

4.数値の設定・計算

それぞれの項目ごとに、ざっくり数値を設定・計算していきましょう。

数値設定のコツは別記事に記載しようと思いますので、ここではざっくりと記載します。

駅の数

メトロの線の数×1線当たりの駅数
=7つくらい×15駅くらい=105駅
このうち、

  • 大:2割=21駅
  • 中:6割=63駅
  • 小:2割=21駅

とする。

これくらいざっくりで問題ありません。どんどん設定していきます。

1駅当たりのロッカーの数

改札数×1改札当たりの数+改札以外の場所の数
として、以下のように数値を設定

  • 大:改札5個×1改札当たり1個+改札以外の場所に5個=10個
  • 中:改札3個×1改札当たり1個+改札以外の場所に2個=5個
  • 小:改札1個×1改札当たり1個+改札以外の場所に0個=1個
口数

縦の口数×横の口数
駅によらず一定とし、縦3口×横5口=15口とする

稼働率
  • 大:観光客・ビジネスマン・(平日なので)就活生で人気
    ⇒5口中4口は埋まっている=80%
  • 中:ビジネスマンや就活生の利用は減る
    ⇒半分は埋まっている=50%
  • 小:ほとんど利用する人はいない
    ⇒5口中1口は埋まっている=20%
回転数
  • 大:朝に入れる⇒昼に取り出す、昼に取り出す⇒夜に取り出すの2回転
  • 中:大と同様の2回転
  • 小:利用者も少なく、平均は1回転
単価

300円~700円くらいまであるが、平均を取って大中小ともに500円とする

以上を表にすると以下の通りになります。

f:id:karakuriblog:20200328235923j:plain

後は数値の計算をするだけ。
端折りながら計算すると、約470万円となりました。

5.現実性検証

今回は東京メトロの年間売上から現実性を考えてみましょう。

一部上場の優良企業でしょうから、東京メトロの売上は年間数千億円はありそうです。

メイン収入は、電車代と不動産関連でしょうから、ロッカー利用料の売上構成比はほんの数%と想定されます。

そうすると東京メトロ全体の売上よりも桁が2桁くらい小さくなるでしょうから、コインロッカーの売上は、数十億円くらいということになりますね。

推定した数値を、年間売上に直すと、約17億円です。

じゃっかん少なめではありますが、桁のずれはないので、ある程度妥当な数値と言えそうです。

実際の数値を確認

東京メトロのコインロッカーの運営は、子会社の「東京メトロコマース」がやっているそうです。

コインロッカーの運営以外にも、駅構内の物品販売などもやっているみたいです。

コインロッカーは一つの収益源でしょうから、売上げの10%くらいはありそうです。

会社概要より、事業収益が150億円(2018年度)です。推定結果の17億円はある程度合っていそうです。

ちなみに、東京メトロの売上は、2019年3月期決算報告書より、約4,300億円(2019年度)ですので、こちらからの推定も妥当と言えそうです。

他に妥当性を確認できる情報として、一般社団法人手ぶら観光協会の資料(P.8)に、コインロッカーの市場規模がありました。

実現可能な最大の市場規模として360億円とのこと。

最大の市場規模とのことですから割り引いてみて、実際は300億円くらいとします。

日本の市場規模が300億円くらいですから、日本の都市の1つである東京の、ある鉄道機関のコインロッカーとなると、多く見積もってもシェアは20%くらいかと。


そうすると60億円ですね。推定結果よりも少し多いですが、多めに見積もって計算しましたし、桁のずれはないので、悪くない推定結果かなと思います。

例題の解説は以上です。

他の問題も解きたいという方は、以下の記事で実際に戦略ファームへの転職面接で出題された問題とその解説を掲載しています。ぜひチェックしてみてください。

フェルミ推定の例題と解説記事

最後にこれら手順を身に着けて、面接を突破できるようになるまでの期間と練習方法を解説します。

フェルミ推定・ケースに必要な練習期間と練習方法

f:id:karakuriblog:20200621162458j:plain

フェルミ推定・ケース問題の習得に必要な期間

初心者の状態から、フェルミ推定とケース問題にある程度慣れて、面接を突破できるようになるまでには、3~4カ月くらいは必要です。

実際に、私はフェルミ推定・ケース問題の対策を始めて4カ月くらいで、まずまずの面接突破率に至る事ができました。

私のざっくりとした転職スケジュールを下表に記載します。

f:id:karakuriblog:20200517174410j:plain

見ていただけたら分かる通り、エージェントを決めてからは、ひたすらフェルミ/ケース問題の対策を行い続けました。

フェルミ/ケースは、一朝一夕にはできるようになりませんので、ひたすら練習を繰り返しましょう。

≫参考:【コンサル未経験】転職にかかる期間【流れと忙しさも解説】

フェルミ推定・ケース問題の日々の練習方法

日々の練習方法は、下記を行うことをオススメします。

  • 毎日問題を1つ以上解く
  • 定期的にフィードバックをもらう

私は上記を3~4カ月ほど行うことで、フェルミ・ケース面接をまずまず突破できるようになりました。

なお、上に記載の問題数は、紙に書いて解く数のことを指します。

それ以外にも、通勤途中に目に付いたものはフェルミ推定・売上拡大ケースを繰り返していたので、1日に解いた問題数はもっと多かったと思います。

また、フィードバックは1,2週間に1回、エージェントからもらっていました。

毎日問題を解くこと+定期的にフィードバックをもらうことを意識して練習を行いましょう。

まずはエージェントに登録しよう

これから転職活動を開始される方が多いかと思いますが、

  • フェルミ推定とケース問題の解き方・練習方法・過去問
  • 転職の進め方・必要な期間

など、戦略コンサルへの転職に必要な情報は、エージェントからほぼ全て入手できます。

ですので、まずはエージェントに登録して話を聞いてみましょう。

私は以下3エージェントと面談を行い、一番信頼できそうな方を選びました。

半年ほどは二人三脚で進めていくので、実際に3社ともに登録して相性が合うか確認してから、エージェントを決めることをオススメします。